賃貸で暮らしていると、「ドアがうまく閉まらない」「ギィギィと音がする」といったトラブルに遭遇することがあります。しかし、自己判断で修繕しようとして壊してしまうと、退去時に修理費用を請求される可能性があります。この記事では、賃貸のドアトラブルの原因と、安全にできる対処法について解説します。
ドアが閉まりにくい・きしむ原因
賃貸物件のドアがスムーズに閉まらなかったり、きしむ原因はいくつか考えられます。湿気が多い時期には木材が膨張し、ドアや枠がわずかに歪むことがあります。また、築年数が経過した物件では、建物の歪みや地盤の変化によってドア枠がズレ、開閉しづらくなることもあります。さらに、ドアのヒンジ（蝶番）が緩んだりサビついたりすると、動きが悪くなったり、ギィギィと音を立てる原因になります。ドアの下部や枠にホコリやゴミが溜まっている場合も、スムーズな開閉を妨げる要因になります。
自分でできる対処法
まずは簡単に試せる対策から始めましょう。湿気が原因の場合は、換気をこまめに行ったり、除湿機を使用して湿度を下げると効果的です。特に梅雨時期や冬場の結露が多い環境では、意識して湿気対策を行いましょう。また、ドアと枠の隙間に紙を挟み、少し様子を見てみるのも一つの方法です。
ヒンジが緩んでいる場合は、ドライバーでネジを締め直すことで改善されることがあります。ただし、強く締めすぎるとドアの動きが悪くなることがあるため、慎重に作業しましょう。
また、ドアの下や枠に溜まったホコリやゴミを掃除することも効果的です。掃除機や乾いた布を使って汚れを取り除くことで、ドアの動きがスムーズになることがあります。
管理会社・大家さんに相談すべきケース
次のような場合は、自分で対処せず、管理会社や大家さんに相談しましょう。
ドアの歪みが大きく、無理に削ったり調整しようとすると、かえってドアが完全に閉まらなくなる可能性がある場合は、専門の業者に対応を依頼するのが安全です。また、ヒンジが外れそうになっていたり、ドアノブや鍵の不具合がある場合も、自分で修理しようとすると状況が悪化する可能性があるため、早めに管理会社に連絡しましょう。
さらに、賃貸契約によっては「入居者による修理は禁止」と定められていることがあります。特にドアのような設備は、管理会社側で対応することが多いため、勝手に修理せず事前に確認することをおすすめします。
まとめ
賃貸物件のドアが閉まりにくい・きしむ原因には、湿気による木材の膨張や、建物の歪み、ヒンジの緩み、ホコリの詰まりなどが考えられます。まずは換気や除湿を心がけ、ドア周りの掃除やネジの締め直しを試してみましょう。
ただし、ドアの歪みが大きい場合や、ヒンジの劣化、鍵の不具合がある場合は、自分で修理せずに管理会社や大家さんに相談することが重要です。無理に修理しようとしてトラブルにならないよう、適切な対応を心がけましょう。